事例詳細

調査・質問内容

富岡製糸場の工女の名簿について

図書館からの回答

公開日 2020/04/26

片倉工業富岡工場に『工女郷貫録』が一冊保存されていた。 工女の入籍簿ともいうべきもので、もとは十冊ぐらいはあったといわれているが、現在残っているのはこの一冊だけで、これには入間県・埼玉県と長野県の分が載っている。合計337人となっている。(『富岡製糸場誌 上』p.338~356 資料164に収載)  また、『富岡製糸場事典』に工女人数に関する記述があり、参考文献に『富岡製糸場記全』「工女名簿」とある(富岡市立図書館、群馬大学附属図書館所蔵  、『富岡製糸場誌 上』p.138~156に収載)。  2010.7.30付毎日新聞27面に『富岡製糸場:「工女名簿」など1143点 片倉工業、貴重な資料を市に寄託』という記事がある。(全国から集まった工女のうち、埼玉、長野両県から来た572人の名簿の実物) その他、宮城県、岩手県、山口県出身者については、『富岡製糸場誌 上』『官営富岡製糸所工女史料』で数人の名前が確認できる。 『異郷に散った若い命』には富岡市の寺院龍光寺・海源寺にある富岡製糸場関係者の墓石に記された名前、片倉工業富岡工場に残された過去帳に記された名前がまとめられている。

参考文献

タイトル 注記
富岡製糸場誌 上 富岡製糸場誌編さん委員会/編 富岡市教育委員会 1977 p338-357 郷貫録 入間県109人 埼玉県126人 長野県337人の名簿あり 917-933 富岡製糸場関係者の墓誌
官営富岡製糸所工女史料 たかせとよじ/〔著〕 たいまつ社 1979.8 p118 『工女郷貫録』と死亡者
富岡製糸場事典 富岡製糸場世界遺産伝道師協会/[編] 上毛新聞社 2011.11 p148 工女の募集
異郷に散った若い命 高瀬豊二/著 上武大学出版会 1972 

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