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調査・質問内容

漢字の成り立ち、字形の変遷を知りたい

図書館からの回答

公開日 2024/09/19

漢字は、殷王朝の後期に作られたといわれる「甲骨文字」にはじまり、西周王朝には「金文」、春秋戦国時代(東周王朝)の「古文」「籀文(ちゅうぶん)」、秦王朝の「篆書(てんしょ)(小篆とも)」、前漢王朝の隷書を経て、現在の漢字につながる楷書が東晋代に定められた。また、印刷技術の発展に伴い、印刷用の字体として宋代以降に宋朝体や明朝体も出現した。 漢字の字体の変遷としては、参考文献1には、甲骨文字から楷書までの人、象、龍の漢字の字形変化の一例が掲載されている。 参考文献3~4は主に小学校(1~3年生)で学習する文字とその同源字について漢字ごとに各時代ごとの字形の変化をまとめている。 参考文献5は、象形文字などの区分に分けて漢字ごとの字形の変化をまとめている。

参考文献

タイトル 注記
1.漢字の成り立ち 『説文解字』から最先端の研究まで 落合 淳思/著 筑摩書房 2014.4  p.14-34 第1章 漢字の誕生と継承
2.甲骨文字小字典 落合 淳思/著 筑摩書房 2011.2 p.26-29 漢字の書体と歴史
3.漢字の字形 甲骨文字から篆書、楷書へ 落合 淳思/著 中央公論新社 2019.3 p.4-185
4.漢字字形史小字典 落合 淳思/著 東方書店(発売) 2019.3 p.5-493
5.漢字の成り立ち図解 落合 淳思/著 人文書院 2022.9
6.漢字の歴史 古くて新しい文字の話 笹原 宏之/著 筑摩書房 2014.9 p.52-70
7.五体篆書字典 小林石寿/編[著] 木耳社 1983.11
8.漢字源 藤堂明保/[ほか]編 学研 1988.11

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