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国内博覧会の歴史について

図書館からの回答

公開日 2025/01/07

日本で博覧会という言葉が使われたのは、1867年パリで開催されるexpositionへの出品勧誘を幕府に報告する1865年(慶応1)の公式文書に「仏国博覧会」とあるのが初めてである(『日本大百科全書 18』)。 日本で開催された博覧会としては、1872年(明治5)、政府が東京の湯島聖堂大成殿において、文部省博物局に収集してあった各地の物産を一般に公開したのが最初とされる(『平凡社大百科事典 11』)。 明治政府は、産業振興のために、「内国勧業博覧会」を1877年(明治10)東京の上野公園で開催、以後、京都、大阪などで五回まで行われた。 内国勧業博覧会と並ぶ明治政府の勧業政策として、「共進会」があった(『日本大百科全書 6』)。 共進会は博覧会としばしば同義で捉えられる(『博物館学事典』)。 県内では、「一府十四県連合共進会」が、1910(明治43)年9月17日~11月15日、前橋市を会場に開催され、これを機に、前橋-渋川-伊香保を結ぶ路面電車が開通するなど、前橋は大いに発展した。(『群馬県百科事典』)。

参考文献

タイトル 注記
展示学事典 日本展示学会『展示学事典』編集委員会/編集 p272-273 戦後の国内博覧会
博覧会見物 橋爪 紳也/著 中谷 作次/著 学芸出版社 1990.6
日本の博覧会 寺下勍コレクション (別冊太陽) 平凡社 2005.2
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図説万博の歴史 小学館クリエイティブ 2017.11
日本博物館成立史 椎名 仙卓/著 雄山閣 2005.6 p3-28 p99-119
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好古家たちの19世紀 鈴木 広之/著 吉川弘文館 2003.10 p14-15 表1 幕末から明治期の博覧会と美術行政
明治事物起原 下巻 復刻版 増補改訂 石井 研堂/著 春陽堂書店 1996.1 p1028-1038 博覧会事始 p1038-1039 地方の博覧会
日本大百科全書 18 小学館 1987.11 p658 博覧会
日本大百科全書 6 小学館 1985.11 p856 共進会
平凡社大百科事典 11 平凡社 1985.6 p10 内国勧業博覧会 p1035 博覧会
平凡社大百科事典 3 平凡社 1984.11 p932 勧業博覧会
平凡社大百科事典 4 平凡社 1984.11 p307 共進会
博物館学事典 全日本博物館学会/編 雄山閣 2011.8  p84 共進会 p302 博覧会
国史大辞典 10 吉川弘文館 1989.9 p505 内国勧業博覧会
国史大辞典 4 吉川弘文館 1984.2 p312 共進会
群馬県百科事典 上毛新聞社 1979.2 p74 一府十四県連合共進会

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